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湘南のお店のアルバイト募集、動画を使うと何が変わる?

開店前の海沿いの飲食店で、カウンターに置いたスマートフォンが準備をするスタッフを撮影している様子

求人サイトに募集を出して、店の入口にも「アルバイト募集」の貼り紙をした。それなのに、2週間たっても応募の電話が鳴らない。やっと来た応募者も、面接の日に現れなかったり、入って数週間で辞めてしまったり。仕込みと接客で手一杯の中、採用のことまで考えるのは本当に大変ではないでしょうか。

アルバイト募集に動画を使うと変わるのは、応募する人の「不安」です。時給やシフトの条件は求人票の文字で伝わります。でも、どんな人と、どんな空気の中で働くのかは、文字ではなかなか伝わりません。開店前の厨房や、レジ横で交わす何気ない会話を30秒見るだけで、応募する側は「ここで働く自分」を想像しやすくなります。

この記事では、アルバイト探しをしている人が何を見てお店を決めているのかを調査の数字で確かめたうえで、求人動画で撮りたい場面と、載せる場所、撮るときの注意を、平塚・大磯でお店の動画を撮っている私の目線でお話しします。

「応募が来ない」のは
お店だけのせいではありません

まず、いまの採用がどれくらい難しいのかを数字で見ておきます。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」によると、2026年8月のハローワークでの有効求人倍率(パートタイムを含む常用、原数値)は、仕事全体では1.06倍でした。それに対して、飲食物調理の仕事は2.21倍、接客・給仕の仕事は2.31倍、商品販売の仕事は1.72倍です。

有効求人倍率は、仕事を探している1人に対して求人がいくつあるかを表す数字です。接客・給仕で2.31倍ということは、1人の応募者を2つ以上のお店が取り合っている計算になります。飲食店や小売店の採用が苦しいのは、店主の努力が足りないからではなく、そもそも取り合いになっている仕事だからです。

採用する側の実感も同じです。株式会社マイナビの「アルバイト採用活動に関する企業調査 2025年」(2025年12月調査、アルバイト採用担当者1,500人)では、アルバイトの人手が足りないと感じている人が57.5%と、半分を超えていました。

取り合いになっている以上、時給を上げるのも一つの手です。ただ、個人のお店にとって時給を何十円も上げ続けるのは簡単ではありません。そこで考えたいのが、同じ条件でも「このお店がいい」と思ってもらう材料を増やすことです。

応募する人は
求人票の「外側」を知りたがっています

株式会社マイナビの「アルバイト就業者調査(2026年)」(2026年2〜3月調査、全国のアルバイト就業者9,000人)では、いまのアルバイト先に決めた理由も聞いています。いちばん多かったのは「応募後にすぐに企業から連絡がきた」で39.9%。続いて「すぐに合否通知の連絡がきた」が30.1%でした。

その下を見ていくと、「採用担当者が話しやすい雰囲気だった」が23.2%、「仕事内容の詳細が知れて働くイメージが沸いた」が13.5%、「どんな人が働いているか知れて安心できた」が11.5%と続きます。どれも、求人票の時給やシフトの欄には書けない情報です。

同じ調査では、すぐに辞めてしまった経験がある人に理由を聞いています。上位には「職場の雰囲気が良くなかった/自分に合わなかった」「上司/同僚など職場の人間関係が合わなかった」が挙がっていました。入ってみて「思っていたのと違う」と感じることが、早く辞める大きなきっかけになっているわけです。

応募の前に職場の空気が分かれば、合わない人は最初から応募しませんし、合いそうな人は安心して応募できます。動画がいちばん役に立つのは、この「入る前と入った後のずれ」を小さくするところだと私は考えています。

スマートフォンで職場の雰囲気が分かる動画を見て、お店に応募しようとする人を表したイラスト

実際に私も多くの飲食店経営者の方からお話を聞いていますが、お仕事を初めてみると「こんなことまでするとは思わなかった」「こんな仕事もあるのか」といったギャップが生じて離職に繋がることが多いようです。

求人動画で撮りたいのは
この三つの場面です

求人動画といっても、お店の紹介動画のようにきれいに作り込む必要はありません。応募する人が見たいのは、自分がそこに立ったときの景色です。迷ったら、次の三つから撮ってみてください。

開店前の準備と、一日の流れ

シャッターを開けて、テーブルを拭いて、黒板にその日のおすすめを書く。仕込みの鍋から湯気が上がる。最初の日に何をするのかが分かるだけで、未経験の人の不安はぐっと小さくなります。「ランチのピークはこれくらい忙しい」という場面も、隠さずに少し入れておくと、入ってからの「こんなはずじゃなかった」を防げます。

一緒に働く人の手元と声

どんな人が働いているかは、顔を大きく映さなくても伝わります。カウンター越しの「お願いします」「はーい」というやりとり、片付けをしながらの短い会話、手元の動き。年齢や雰囲気が何となく分かれば十分です。店主ご自身が「最初はこれだけ覚えてもらえれば大丈夫です」と一言話す場面があると、応募する側はぐっと話しかけやすくなります。

休憩や帰り道のような、求人票に書けないこと

まかないが出るお店なら、まかないの一皿。休憩をとる場所。湘南の海沿いのお店なら、仕事帰りに見える夕方の海。こうした小さなことは、条件の欄には書きにくいものの、「ここで働いてみたい」と思うきっかけになります。

海沿いのパン屋で棚にパンを並べるスタッフの後ろ姿と、目立たない場所に置かれたスマートフォン

撮るときに私が大切にしているのは、働いている人が自然体でいられることです。私たちの撮影チームでは、いつも目立たない場所にカメラを置き、カメラを意識させない自然体の姿を撮るようにしています。求人動画で見せたいのはいつもの職場なので、スタッフに演技をしてもらう必要はありません。スマホで撮る場合も、棚の上などに立てかけて回しっぱなしにしておくほうが、いい表情が残りやすくなります。

とくにおすすめな撮り方としてはキッチンの隅やカウンターにアクションカメラを置いて回しておくこと。アクションカメラは物理的に小さい分目立ちにくく、気にならないため
いつもの自然な調理風景が撮れます。

撮る前に確かめたいことと
動画を載せる場所

求人動画は、お店の外の人に職場を見せるものです。撮影を始める前に、次の四つだけは確かめておいてください。

  1. 映るスタッフに、どこに載せるのか、いつまで載せるのかを伝えて了解をもらう
  2. お客様の顔や、伝票・予約表など個人の情報が映り込んでいないかを確かめる
  3. 動画の中で話す時給やシフトの条件が、求人票の内容と食い違っていないかを確かめる
  4. 募集が終わったら、動画を消すか「募集は終了しました」と分かるようにする

三つめと四つめは、2022年10月に施行された改正職業安定法で、求人の情報を正確で新しい状態に保つことが求められるようになったこととも関係します。動画で「時給は〇〇円から」と話したあとに条件を変えたら、動画も合わせて見直してください。

載せる場所は、まずお店のInstagramが手軽です。リールで流すだけでなく、プロフィールのハイライトに「スタッフ募集」としてまとめておくと、あとから見に来た人にも届きます。求人サイトによっては動画を載せられる枠があるので、使っているサイトで確認してみてください。店頭の貼り紙に動画へつながるQRコードを添えるのも、通りがかった人に見てもらう方法です。

一つだけ忘れないでほしいのは、先ほどの調査で決め手のいちばん上にあったのが「応募後にすぐに企業から連絡がきた」だったことです。動画で応募したい気持ちが高まっても、返事が何日も来なければ、その人は別のお店に決めてしまいます。動画を載せるときは、応募が来たらその日のうちに返事をする段取りもあわせて決めておくと安心です。

積極的に動画を活用しておくことで面接時に「いつもSNSを見ています」という会話からスタートすることが結構多いです。

ほかの飲食店の店主向けの記事は、飲食店・カフェの記事一覧にまとめています。

よくある質問

Q. 求人動画は、スマホで撮ったものでも大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。求人動画で見たいのは映像のきれいさより、どんな人とどんな空気の中で働くかです。スマホを棚などに置いて、開店前の準備をそのまま撮るところから始めてみてください。

Q. スタッフが動画に出るのを嫌がったら、どうすればいいですか?

A. 無理に出てもらう必要はありません。手元や後ろ姿だけでも職場の空気は伝わります。撮る前に、どこに載せるのか、いつまで載せるのかを伝えて、了解をもらってから撮影してください。

Q. 動画を載せれば、時給を上げなくても応募は増えますか?

A. 動画だけで時給や通いやすさの差を埋められるとは限りません。ただ、条件が近いお店同士なら、働く様子が想像できるお店のほうが応募するときの不安は小さくなります。条件を整えたうえで、最後のひと押しとして使うのがおすすめです。

まとめ

アルバイト募集に動画を使うと変わるのは、応募する人が感じている「どんな職場なんだろう」という不安です。飲食や接客の仕事は人の取り合いになっていて、応募する人は時給やシフトに加えて、どんな人と、どんな空気の中で働くのかを知りたがっています。それを伝えられるのが動画です。

次の一歩として、明日の開店前の準備を、スマホを棚に置いて10分だけ撮ってみてください。その中から30秒を選んで、Instagramのハイライトに「スタッフ募集」として置いておくだけでも、求人票だけのときとは伝わるものが変わります。

自分たちで撮るのが難しいとき、プロに頼むとどう進むのかは相談までの流れを描いた漫画で見られます。求人動画を作るかどうか決まっていなくても、話を聞くところから始めます。

この記事を書いた人:伏見 剛彦(合同会社Mireyes 代表)
呉服・不動産・アパレル・製造・教育と多業界を経験したのち、フリーランスを経て2026年に法人化しました。 企業案件TikTokの運用で初月100万再生、3ヶ月連続300万再生超などの実績がある映像・SNSの制作者です。 平塚・大磯・湘南エリアのお店や事業者のPR・採用動画とSNS運用を手がけています。

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マイクロインフルエンサーの動画活用|湘南の直売所が知るべき動向

湘南の直売所でスマートフォンを構えて撮影する発信者と地魚を並べる店主

「うちみたいな直売所は、有名インフルエンサーに頼むお金なんてない」——大磯や平塚で地魚や地場野菜を売る個人店の店主と話すと、こう言われることが多い。だが実際に伸びているのは、フォロワー数百万人の大物ではなく、地域や特定ジャンルに強い「マイクロ・ナノインフルエンサー」による、等身大の動画発信だ。

結論から言えば、湘南のような地域密着型の個人店にとって、マイクロインフルエンサーの動画活用は決して縁遠い話ではない。むしろ大企業のタレント起用よりも相性がいい場面すら多い。

この記事では、インフルエンサーマーケティング市場の最新調査データと、企業側のリアルな成功・失敗の声をもとに、湘南の直売所や個人店がこの波にどう乗ればいいかを、制作者としての現場感覚を交えて整理する。

  • 結論:縦型ショート動画のインフルエンサー活用市場は2024年時点で246億円、2029年には636億円(約2.6倍)まで伸びる見通し
  • 企業のインフルエンサーPRは約7割が「うまくいった」と回答する一方、「購買につながらなかった」が最大の悩みという調査結果もある
  • 湘南の直売所・個人店には、大物より地域や客層とのつながりが濃いマイクロ・ナノインフルエンサーのほうが向きやすい

なぜ今、インフルエンサー動画マーケティングが
急速に伸びているのか

株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトが2024年11月7日に発表した共同調査によると、国内のソーシャルメディアマーケティング市場は2024年時点で1兆2,038億円(前年比113%)に達し、2029年には2024年比約1.8倍の2兆1,313億円まで拡大すると見込まれている。その中でもインフルエンサーマーケティング市場は2024年に860億円(前年比116%)、2029年には約1.9倍の1,645億円に達する見通しだ。

特に伸びが際立つのが、TikTokの普及をきっかけにInstagramやYouTube、LINEにも広がった縦型ショート動画によるインフルエンサー起用だ。同調査では、この「インフルエンサーマーケティング(縦型ショート動画)」の市場規模を2024年時点で246億円(前年比137%)と推計し、2029年には約2.6倍の636億円に達すると予測している。以下に主要な数字を整理する。

区分 2024年実績 2029年予測
インフルエンサーマーケティング全体 860億円 1,645億円(約1.9倍)
うち縦型ショート動画 246億円 636億円(約2.6倍)

この数字が意味するのは、動画広告市場全体の成長(動画広告市場、初の1兆円へで詳しく触れた)の中でも、「第三者が語る動画」への投資が特に加速しているということだ。企業が自ら発信する情報より、実際に使っている人の声のほうが信頼されやすいという消費者心理を、多くの企業が動画の形で取りに行き始めている。


企業のインフルエンサーPR、
成功率とつまずきどころ

縦型ショート動画市場の成長を表す上昇する棒グラフの図解

株式会社PRIZMAが2025年4月1日に発表した「インフルエンサーPRの実態調査」(2025年3月25日〜26日実施、インフルエンサーを事業プロモーションに活用したBtoC企業担当者507人が対象)では、「とてもうまくいった」が18.7%、「ややうまくいった」が55.8%で、合計すると約74%が肯定的な評価をしている。一方で、感じた課題を尋ねると次のような結果になった。

感じた課題 回答割合
認知はされたが購買につながらなかった 31.6%
工数がかかる 25.6%
意図と違う投稿内容になった 24.1%
思ったより拡散されなかった 21.1%

この数字が意味するのは、インフルエンサー起用は「頼めば自動的に成果が出る」施策ではないということだ。特に最大の悩みである「購買につながらない」は、フォロワー数の多さだけでインフルエンサーを選んでしまい、実際の客層とズレが生じたときに起こりやすい。だからこそ、大きなリーチより「誰に届くか」の精度を重視するマイクロ・ナノインフルエンサーの発想が意味を持ってくる。


湘南の直売所・個人店にこそ
「マイクロ」が向く理由

小さな店舗と地域の人々をつなぐマイクロインフルエンサーのイメージ図解

大企業が起用する大物インフルエンサーは、フォロワー数こそ多いが、フォロワーの居住地も興味関心もバラバラなことが多い。一方、平塚や大磯の地魚・地場野菜、湘南グルメを日常的に発信しているマイクロ・ナノクラスの発信者は、フォロワーの多くが実際にその地域に住んでいたり、週末に足を運べる距離にいたりする。つまりリーチの「量」より「質」で、直売所や個人店の商圏とぴったり重なりやすい。

「演出しすぎない動画」が信頼を生む

私たちの撮影チームでは、発信で大事なのは伝えたいことをできるだけ自然体で伝えることだと考えている。現場では常に目立たない場所にカメラを置き、被写体にカメラを意識させない自然な受け答えを撮ることを意識している。台本どおりに演じてもらうよりも、素の会話や素の作業風景のほうが、見る人には「リアルな現場」として伝わりやすい。この考え方は、マイクロインフルエンサーが撮る飾らない動画とも相性がいい。取れたての魚をその場でさばく様子、朝どれ野菜を並べる手元——そうした素の場面こそ、大きな制作費をかけずに信頼を積み上げる素材になる。

口コミ動画の活かし方はお客様の声・口コミ動画の活かし方でも整理しているので、あわせて参考にしてほしい。


小さく始めるための実践ステップ

湘南の直売所で店主と自然な会話を撮影する発信者

大きな予算をかけずに始めるなら、次のような順番で進めるのが現実的だ。

  1. まずは常連客やSNSで自店を紹介してくれている一般ユーザーを探す(すでに好意的に発信している人が最初の候補になる)
  2. 地域名や商品名(例:「平塚 地魚」「大磯 直売所」)で日常的に発信しているマイクロ・ナノクラスの発信者を検索する
  3. フォロワー数だけでなく、コメント欄の反応や、実際にその地域の内容を発信しているかを確認する
  4. 依頼した投稿であることが分かるよう、PR表記・タイアップ表記を必ず付けてもらう

最後の表記ルールは軽視できない。依頼した投稿であることを隠すと、景品表示法のステルスマーケティング規制に抵触するおそれがある。表示ルールの詳細はステマ規制とは?湘南の事業者がSNS動画で守るべき表示ルールにまとめている。

よくある質問

Q. マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーの違いは何か?

A. 明確な統一基準はないが、フォロワー数が比較的少ない発信者をまとめてこう呼ぶことが多い。湘南の個人店にとっては、フォロワー数そのものより、対象地域や客層とどれだけ近い距離感で発信しているかで選ぶほうが実務的だ。

Q. 個人店でもインフルエンサーに動画を依頼できるか?

A. 依頼できる。大規模なタレント起用に比べ、地域や特定ジャンルに強いマイクロ・ナノクラスは少ない予算感で始めやすいとされ、まずは常連客への協力依頼から試すこともできる。

Q. 自社で動画を作るのとインフルエンサーに任せるのは、どちらがいいか?

A. どちらか一方ではなく、使い分けが現実的だ。商品情報や店の基本情報は自社発信で正確に伝え、第三者としての信頼感がほしい場面ではインフルエンサーの視点を借りる、という住み分けを考えたい。

まとめ

インフルエンサーマーケティング市場、特に縦型ショート動画による活用は今後も伸びが見込まれる分野だ。一方で企業側の調査では「購買につながらない」という悩みも根強く、大きなリーチを追うだけでは成果が出にくいことも分かってきている。

湘南の直売所や個人店にとっては、フォロワー数の大きさより、地域や客層と近い距離感で発信しているマイクロ・ナノインフルエンサーのほうが、むしろ相性がいい選択肢になり得る。次のステップとして、まずは自店をすでに好意的に発信してくれている常連客やユーザーが誰かを言語化することをすすめる。そこから、演出しすぎない自然な動画づくりを一緒に組み立てていけばよい。

士業事務所の動画発信、何を撮る?|湘南の信頼獲得基礎知識

湘南のオフィスで士業の専門家がインタビュー撮影を受ける様子

「顧問先を増やしたいが、派手な広告を打つわけにもいかない」——湘南で税理士や社労士、行政書士として事務所を構える人と話すと、こうした声をよく聞く。士業の看板は、結局のところ事務所と担当者本人の“人となり”だ。ホームページに顔写真とプロフィールを載せているだけで、動画にはまだ手が回っていない事務所は少なくない。

結論から言えば、士業事務所が最初に撮るべきは、派手な宣伝動画ではない。専門家本人が、よくある質問に短く答える一問一答形式の動画だ。編集も凝った演出も要らず、話す内容さえ決まれば1本あたり数分で撮り終えられる。

この記事では、税理士・社労士・行政書士といった士業事務所が動画発信を始めるときに何を撮ればいいか、逆に映してはいけないものは何か、そして無理なく続ける体制はどう作るかを、制作者としての現場感覚と一次情報から整理する。

  • 結論:最初の1本は「専門家本人が短い質問に答える動画」から始めるのが現実的
  • 事務所紹介やスタッフ紹介より、専門性が伝わる一問一答・セミナー切り抜きのほうが信頼構築に効きやすい
  • 守秘義務・個人情報・広告表示のルールは、撮影前に必ず所属団体の規定で確認しておく

なぜ今、士業にも動画発信が
必要になっているのか

ICT総研が2026年7月に発表した「2026年度 SNS利用動向に関する調査」によると、2025年末時点の国内SNS利用者数は8,519万人(利用率79.7%)に達し、うちYouTubeの利用率は67.6%でLINEに次ぐ2位、満足度は77.7ポイントで調査対象の全サービス中最高だった。動画コンテンツを中心とするサービスが上位を占める結果になっている。

この数字が意味するのは、経営者や個人が情報収集の入り口として動画に触れる機会が、すでに特別なものではなくなっているということだ。士業もまた例外ではない。文章とプロフィール写真だけの事務所と、担当者が話す姿を見せている事務所とでは、初めて問い合わせる側の安心感に差が出やすくなっている。

とはいえ、士業に求められているのは知名度ではなく信頼だ。バズる動画ではなく、専門家としての受け答えが自然に伝わる動画のほうが、この業種には向いている。


士業事務所が最初に撮るべき動画は何か

1本の動画が一問一答やセミナー切り抜きなど複数の形式に展開するイメージのフラットデザイン図解

専門家本人が答える一問一答

「相続の相談はいつからすればいいか」「就業規則の見直しはどのくらいの頻度が目安か」——顧問先や見込み客から実際に受けた質問を、そのまま1問1分程度で撮る。台本を丸暗記する必要はなく、いつも顧問先に答えているトーンのままでよい。むしろ多少言葉に詰まるくらいのほうが、実在する専門家として自然に映る。

セミナー・勉強会の切り抜き

すでに顧問先向けの勉強会やセミナーを行っている事務所であれば、その一部を撮影して切り出すだけで、新しく話す内容を考える負担なく動画が作れる。人前で説明している自然な様子は、収録専用に撮る動画よりも説得力を持つことが多い。

顧問先の声(許可を得たうえで)

「相談してから対応が早かった」「専門用語を噛み砕いて説明してくれた」といった顧問先の生の感想は、事務所側の言葉より説得力を持つ。ただし顧問先の業種や固有名詞が特定される内容は、本人の明確な同意なしに使わない。

以下に、この3種類の特徴と向いている用途を整理する。

種類 特徴 向いている用途
一問一答 準備が軽く、短時間で撮れる ホームページ・SNSでの継続発信
セミナー切り抜き 既存の活動から作れるが、収録前提の会場・機材調整が要る 専門性・実績の裏付け
顧問先の声 説得力は高いが、同意取得と編集の配慮が必要 問い合わせ直前の後押し

映してはいけないもの——
撮影前に確認すべきこと

書類の正確性と守秘義務を確認するイメージのフラットデザイン図解

士業の動画で最も気をつけるべきは、守秘義務と個人情報だ。撮影の背景に顧問先の書類やパソコン画面が映り込む、打ち合わせスペースのホワイトボードに社名が残ったままになる、といったことは実務の現場では意外と起こりやすい。撮影前に「映る範囲に何が置かれているか」を必ず確認する工程を挟んでほしい。

もう一つ見落とされがちなのが、業務広告に関するルールだ。税理士・弁護士・社会保険労務士など多くの士業には、それぞれの法律・会則に基づく広告規制があり、誇大な表現や断定的な効果の主張は認められないことが多い。「必ず節税できる」「絶対に勝てる」といった言い切りは、動画であっても書面と同じ基準で扱われると考えたほうがよい。撮影台本ができた段階で、自身の所属団体の広告に関する規定を一度確認しておくと安心だ。


無理なく続けるための体制づくり

ミラーレスカメラで自然体の専門家を撮影する様子

Mikatus株式会社(現freee株式会社)が2022年4〜5月に全国の会計事務所150件を対象に行った実態調査では、顧問先獲得のための工夫として「ホームページの改善」を挙げた事務所が43.0%にのぼった。動画そのものへの投資はまだ限定的だが、Web上での見え方に力を入れる事務所がすでに半数近くに達しているという事実は、次の一手として動画に注目が集まりやすい土壌があることを示している。

私たちが撮影現場で大切にしているのは、被写体にカメラを意識させすぎない自然体の撮り方だ。目立たない場所にカメラを置き、いつも話しているトーンのまま収録することを心がけている。士業の場合、この“構えなさ”がそのまま専門家としての誠実さの印象につながりやすいと感じている。

続けるコツは、月1本など無理のないペースを決めてしまうことだ。展示会・商談で効く会社紹介動画の作り方でも触れたとおり、対面の場で使い回せる動画を1本作っておくと、発信の負担を抑えながら商談の質も上げられる。


よくある質問

Q. 動画に出ることに抵抗があります。どうすればいいですか?

A. 無理に演じる必要はない。いつも顧問先に説明しているトーンのまま、短い質問に答える形から始めるのがすすめだ。1本目は公開せず社内で見返すだけにしても、慣れる練習になる。

Q. 撮影は自分たちでやるべきですか、外注すべきですか?

A. 一問一答のような短い動画はスマートフォンでの内製から始めても構わない。セミナー収録や複数人が登場する会社紹介動画のように、音声・照明の質が信頼感に直結する場面は、外注や機材貸し出しを検討したほうがよい。

Q. 顧問先医療機関やクリニックのような広告規制とは違うのですか?

A. 規制の中身は業種ごとに異なるが、「誇大・断定的な表現を避ける」という考え方は共通している。クリニック・治療院の動画集客で解説した医療広告ガイドラインの考え方は、士業が自分の業界のルールを確認する際の参考にもなる。


まとめ

SNS利用者の8割近くが動画を日常的に見る時代になり、士業事務所にとっても「顔の見える専門家」であることの価値は上がっている。とはいえ最初から凝った動画を目指す必要はない。専門家本人が短い質問に答える一問一答から始め、守秘義務と広告ルールを確認する工程さえ挟んでおけば、無理なく続けられる。

湘南で事務所を構える士業の人には、まず自分がこれまで顧問先から何度も聞かれた質問を3つ書き出すことをすすめたい。それがそのまま、最初の3本の台本になる。AI時代に人が関わる価値でも触れたように、AIが情報をまとめる時代だからこそ、専門家本人の言葉で語る動画の価値はむしろ高まっている。

次のステップとして、まずは撮りたい質問と、映してはいけない情報の範囲を言語化することからすすめたい。そこが整理できれば、撮影自体は難しい作業ではない。

パーソナルジムの動画発信、何を撮る?|湘南の差別化基礎知識

湘南のパーソナルジムでトレーナーがスマートフォンとジンバルでトレーニング風景を撮影する様子

「うちみたいな小さなパーソナルジムが、動画に手を出す余裕なんてない」——湘南でパーソナルジムを営むトレーナーから、こうした声を聞くことがある。日々の指導や体験カウンセリングに追われる中で、動画は後回しにされやすいテーマの一つなのだろう。

結論から言えば、動画発信はパーソナルジムにとって「余力があればやること」ではなくなりつつある。全国でフィットネス施設が増え続ける一方、倒産も過去最多ペースで起きている今の市場では、何を撮り、どこに出すかを知っているジムとそうでないジムの差が、入会を検討する人の目にはっきり見えてしまう。

この記事では、フィットネス業界の一次データをもとに市場の実態を押さえたうえで、パーソナルジムが動画で差別化するために「何を撮るべきか」を、動画の基礎知識として制作者の現場感覚で解説する。

  • 結論:全国のフィットネス施設は増え続ける一方、倒産も過去最多ペースで起きており、「似た施設が乱立する中でどう選ばれるか」が動画の役割になる
  • Instagramの利用率は全世代で5割を超え、パーソナルジムの主要ターゲットである20〜30代は7割前後とさらに高い。届け先はまずSNSのショート動画になる
  • 撮るべき動画は「トレーナー紹介」「トレーニング風景」「お客様の声」の3種が基本。ビフォーアフター表現は誇大表現の規制に注意が必要だ

パーソナルジムは今、
「乱立」と「淘汰」が同時に進んでいる

矢野経済研究所の調査(2025年7〜10月実施)によれば、全国のフィットネス施設数は2025年8月時点で13,876施設にのぼり、直前1年間だけで1,266施設が新たに開業したという。駅近・低価格・無人型の「コンビニジム」やパーソナルジム、マシンピラティススタジオなど、業態の多様化を背景に出店ペースは衰えていない。

その一方で、帝国データバンクが2026年8月13日に公表した調査(負債1,000万円以上・法的整理による倒産が対象)では、2026年1〜7月のフィットネスクラブの倒産が23件(前年同期は19件)に達し、過去最多ペースで推移していると報告されている。年間では初めて40件に到達する可能性もあるという。同調査では、この23件のうち6件がパーソナルジム業態だったことも指摘されている。

施設は増え続けているのに、倒産も同時に増えている——これは典型的なオーバーストア(供給過多)の状態だ。開業のハードルが下がったぶん、似たような設備・料金のジムが近隣にいくつも並びやすく、選ばれ続けることの難しさがそのまま数字に表れている。私たちが制作者として湘南のジムオーナーと話していても、「体験カウンセリングまでは来てもらえるが、その前の比較段階で他院と差がつかない」という悩みをよく聞く。動画は、その比較段階で「他とどう違うか」を伝えるための手段になる。


動画を届ける場所は
——Instagramの利用率から逆算する

似たようなジムが乱立する中で動画を持つ施設だけが際立つ様子を表すフラットデザイン図解

総務省の令和7年版情報通信白書によれば、Instagramの全世代利用率は52.6%となり、前年(48.4%)から4.2ポイント増加した。年代別では10代・20代・30代がいずれも7割前後(20代で最も高く78.0%)と高水準で、40代・50代でも5割を超えている。

パーソナルジムの主要顧客層である20〜40代は、まさにこのInstagram利用率が高い層と重なる。つまり、動画を「どこに置くか」で最初に検討すべきなのはホームページの固定コンテンツではなく、Instagramのリール(ショート動画)だ。動画はテレビを超えたかという世代別のメディア利用の話は動画はテレビを超えたか|総務省調査で読む湘南の動画戦略でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてほしい。

SNSでの見せ方という点では、業種は違っても美容室・サロンの取り組み方が参考になる部分は多い。美容室のショート動画集客術|湘南・平塚で新規客を増やすで紹介している「日常の一コマを短く見せる」考え方は、パーソナルジムにもそのまま応用できる。

撮るべき動画は3種類
——狙いと頻度の目安

パーソナルジムが最初に揃えるべき動画は、複雑に考えなくてよい。以下に、種類ごとの狙いと投稿頻度の目安を整理する。

動画の種類 狙い 投稿頻度の目安
トレーナー紹介動画 「誰が教えるか」を伝え、入会前の不安を減らす プロフィール欄に固定で1本
トレーニング風景(自然体) 施設の空気感・指導スタイルを見せる 週1〜3本
お客様の声・成果紹介 第三者の言葉で効果を裏付ける 月2〜4本
施設・設備紹介 通う前の不安(清潔感・混雑度)を解消する 開業時・改装時に随時

表の中でも優先度が高いのは、トレーナー紹介とトレーニング風景の2つだ。パーソナルジムは「誰と二人三脚で取り組むか」が入会の決め手になりやすい業態であり、施設の豪華さよりもトレーナーの人柄が伝わる映像のほうが、比較段階での差別化に直結しやすい。

撮影は「カメラを意識させない」ことを優先する

私たちが撮影現場で大切にしているのは、被写体にカメラを意識させすぎないことだ。トレーニング風景は特に、演出を作り込みすぎるとかえって「広告っぽさ」が出て信頼を損ないやすい。指導の様子をありのまま切り取るくらいの温度感のほうが、SNSに慣れた層には自然に届く。スマートフォンとジンバル程度の機材でも、この考え方さえ押さえれば十分に始められる。

ビフォーアフター表現は
——表現規制の落とし穴に注意

スマートフォンでショート動画のフィードをスクロールする手元のクローズアップ

パーソナルジムの動画で特に反応を集めやすいのが、体型の変化を見せる「ビフォーアフター」だ。ただし、この表現には注意が要る。実際の効果を大きく超えて誰にでも同じ結果が出るかのように見せる表現は、景品表示法が禁じる優良誤認表示(実際よりも著しく優れていると誤認させる表示)に触れるおそれがあると一般に指摘されている。

対策として有効なのは、期間・食事指導の有無・個人差があることを画面内のテキストや説明文で明記することだ。誇張を避けつつ「継続すればここまで変われる可能性がある」という誠実な見せ方に徹すれば、ビフォーアフター自体を封印する必要はない。判断に迷う表現は、投稿前に一度立ち止まって確認する習慣をすすめる。

内製でできる範囲と、
プロに任せるべき場面

トレーナー紹介・トレーニング風景・お客様の声の3種類の動画がつながるフラットイラスト

日々のトレーニング風景やちょっとした一言コメントは、トレーナー自身のスマートフォンで内製するのが現実的だ。継続的な発信は、外注コストをかけ続けるより現場で撮り続けるほうが長続きしやすい。

一方で、開業時やリニューアル時にホームページの顔になるトレーナー紹介動画・施設紹介動画は、構成と照明を整えたプロの制作に一度任せる価値がある。ここで作った映像を後から切り出せば、日常投稿用の素材としても使い回せる。内製と外注をどう線引きすべきかは業種を問わず悩みどころで、動画制作は内製と外注どちらが得かでも判断基準を整理しているので、あわせて読んでほしい。

よくある質問

Q. 会員数の少ない小さなパーソナルジムでも動画は必要か?

A. むしろ小規模なジムほど効果が出やすい。大手のような広告予算がなくても、トレーナーの人柄が伝わる動画1本で比較検討中の見込み客に直接アプローチできる。

Q. ビフォーアフター動画は絶対に出してはいけないのか?

A. 出してはいけないわけではない。期間や個人差、食事指導の有無などの条件を明記し、誇張を避ければ活用できる。不安がある表現は投稿前に確認する習慣をすすめる。

Q. 動画の撮影頻度はどれくらいが目安か?

A. トレーニング風景であれば週1〜3本、お客様の声のような重めのコンテンツは月2〜4本が目安だ。無理なく続けられる頻度から始め、反応を見ながら調整するのがよい。

Q. スマホ撮影だけでも十分か?

A. 日常投稿であれば、スマートフォンとジンバル程度で十分に始められる。開業時の顔になる動画など、じっくり見せたい場面だけプロに任せるという使い分けが現実的だ。

まとめ

全国のフィットネス施設は増え続ける一方、倒産も過去最多ペースで起きており、パーソナルジムは似た施設が乱立する中で選ばれ続けることを求められている。ターゲット層の利用率が高いInstagramを中心に、トレーナー紹介・トレーニング風景・お客様の声という基本の3種類から動画発信を始めれば、比較検討段階での差別化につながる。

次のステップとして、まず自院のトレーナー紹介動画が今の状態で「誰が教えているか」を十分に伝えられているかを見直すことをすすめる。何から撮ればよいか迷う場合は、私たちのような制作者に一度相談してみてほしい。

LINE公式アカウント×動画でリピーターを増やす|湘南の教室・店舗活用術

LINE公式アカウントの動画メッセージをスマートフォンで確認する様子

「動画をSNSに上げてフォロワーは増えたのに、肝心の常連客との関係はあまり変わっていない」——湘南で店舗や教室を営む経営者からそんな声を聞くことが増えた。新規の目には触れても、すでに一度来てくれたお客様や生徒の保護者には、実は動画がほとんど届いていないケースは少なくない。

結論から言えば、動画の届け先としてもっと活用すべきなのが「LINE公式アカウント」だ。Googleマップ(MEO)やInstagramが新規の目に留まるための入口だとすれば、LINE公式アカウントはすでに繋がっている人に「また行きたい」と思い出してもらうための、いわば裏口の生命線になる。

この記事では、LINE公式アカウントで動画を配信する意味を一次データとともに整理したうえで、湘南の学習塾を例に、動画をどう撮り、どう配信すれば「また通いたい」につながるのかを、制作者の現場感覚で解説する。

  • 結論:LINE公式アカウントの動画は、新規集客ではなく既存客の「思い出させる」導線として使うのが本筋だ
  • LINEは開封率が非常に高く、動画は静止画やテキストより情報量とインパクトで勝る
  • 特別な機材は不要。すでにある動画を短く編集し直すだけでも配信は始められる

湘南の店舗・教室が
いまLINE公式アカウントを見直すべき理由

LINEヤフー株式会社の発表によれば、LINEの国内月間利用者数は2025年12月末時点で1億ユーザーを突破した。日本の人口の大半が日常的に開いているアプリという意味で、他のどのSNSとも役割が異なる。

さらに、LINEヤフー for Business の公式コラムでは、配信したメッセージのうち約2割が即座に、約5割が3〜6時間以内に、そして当日中には約8割が開封されるというデータが示されている。メールマガジンの開封率が数パーセント〜二割程度で語られることが多いのに比べると、圧倒的な速さと到達率だ。私たちが現場で見てきた実感としても、Instagramの投稿は「見てもらえるかどうか」から始まるのに対し、LINEはほぼ確実に画面に通知が出る点が大きく違う。

新規集客の動画とは役割が違う

Googleマップ(MEO)対策としての動画についてはGoogleマップ(MEO)×動画で地域集客を強くするでも触れたが、あちらは「まだ知らない人に見つけてもらう」ための動画だ。一方でLINE公式アカウントの動画は、すでに友だち登録してくれている人、つまり一度は来店・入会してくれた人に向けた配信になる。届く相手がまったく違うので、両方を「集客動画」として一括りにせず、新規向けと既存向けで役割を分けて考えるのが妥当だ。

なぜ”動画”なのか
——テキスト・静止画との違い

テキスト・静止画・動画の情報量の違いを表すフラットイラスト

LINE公式アカウントには「リッチビデオメッセージ」という、動画をそのままメッセージとして送れる機能がある。テキストのお知らせやクーポン画像でも開封はされるが、動くもの・声・現場の空気感まで届けられるのは動画だけだ。以下に、配信タイプごとの特徴を整理する。

配信タイプ 伝わる情報 向いている用途
テキストのみ 事実・日時・数字 休業案内・予約リマインド
静止画+テキスト 雰囲気・メニューや商品の見た目 クーポン・新メニュー告知
動画 空気感・表情・動き・声のトーン 現場の様子・講師やスタッフの人柄

表からもわかるとおり、動画にしかない価値は「事実」より「空気感」の伝達にある。既存客がわざわざ足を運ぶ動機は、多くの場合すでに知っている「あの雰囲気」や「あの人」への安心感だ。だからこそ、既存客への配信であるLINE公式アカウントと動画の相性は良い。

学習塾の現場で考える
LINE×動画のシナリオ

学習塾の教室で目立たない場所からジンバルカメラで自然な授業風景を撮影する様子

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によれば、学習塾業界の売上高は2023年時点で約5,812億円と、10年前の約4,041億円から約44%伸びている。少子化が進む一方で塾にかける費用は増えており、一つの教室あたりの生徒・保護者との関係を長く維持できるかどうかが、経営の分かれ目になりつつある業界だと言える。

保護者との接点づくりでは、新規向けにはInstagram、すでに入会している家庭との関係維持や紹介の後押しにはLINE公式アカウントが効くとされる。動画を一度作れば、SNS・ホームページ・LINEへ横展開できるため、制作の手間に対してコンテンツ効率が高い施策でもある。

私たちの経験では、発信で大事なのは「伝えたいことをできるだけ自然体で伝える」ことに尽きる。撮影の際は目立たない場所にカメラを置き、被写体にカメラを意識させない自然な雰囲気を引き出すことを常に意識している。塾の授業風景であれば、講師が作り込んだ演出をするより、いつもの授業の一コマをそのまま切り取るほうが、保護者には「本物の教室の空気」として伝わりやすい。

学習塾を例にすると、LINE公式アカウントで配信しやすい動画には次のようなものがある。

  • 定期テスト前の勉強法アドバイス動画(講師が1〜2分で要点を話すだけでよい)
  • 普段の授業風景や自習室の様子(生徒の顔が映る場合は事前の許可を得る)
  • 行事・面談期間の案内を、担当講師の顔が見える形で伝える動画

湘南の店舗・教室が
今日からできる始め方

友だち追加から動画配信、リピートまでの流れを表すフラットイラスト

大掛かりな仕組みを整える前に、まずは小さく始めるのが続けるコツだ。手順として整理する。

  1. 店頭・教室内・レシートなどに友だち追加の入口(QRコード)を置き、来店・入会時に登録してもらう
  2. 月1〜2本、15〜30秒程度の短い動画を配信する頻度から始める(音声なしでも伝わるよう字幕をつけると親切)
  3. ゼロから撮り下ろすのではなく、Instagramや採用ページ用に撮った動画の素材を再編集して使い回す

効果測定は難しく考えなくてよい。LINE公式アカウントの管理画面では配信ごとの開封数・クリック数、動画であれば再生数まで確認できる。最初の数回は数字を追うより、返信やスタンプなど反応があったかどうかを見るだけでも十分だ。友だち追加数がじわじわ減っていないか、月に一度チェックする習慣をつけておくと、配信頻度や内容を見直すタイミングを逃さずに済む。

配信を軌道に乗せるうえでは、お客様の声を動画で伝える方法も相性がよい。詳しくはお客様の声・口コミ動画の活かし方|湘南の店舗が信頼を得る方法でも解説しているので、あわせて参考にしてほしい。どのSNSに動画を出し分けるかで迷う場合はリールとショート、結局どっちを選ぶ?も判断材料になる。

よくある質問

Q. 配信の頻度はどれくらいが適切か?

A. 月1〜2本から始めれば十分だ。頻度が多すぎるとブロックの原因になりやすいため、まずは無理なく続けられるペースを優先し、反応を見ながら調整することをすすめる。

Q. Googleマップ(MEO)向けの動画と何が違うのか?

A. MEO向けの動画は「まだ知らない人に見つけてもらう」新規集客が目的だが、LINE公式アカウントの動画は「すでに繋がっている人に思い出してもらう」既存客向けの施策だ。狙う相手も内容も分けて考えるとよい。

Q. 動画の長さはどれくらいが適切か?

A. 15〜30秒程度が目安だ。LINEはスキマ時間に開かれることが多いため、要点を先に伝え、音声なしでも内容がわかるよう字幕を添えるとよい。

Q. 専用の動画を新しく作らないといけないか?

A. その必要はない。すでにInstagramや採用向けに撮影した動画を、LINE用に短く編集し直すだけでも十分に活用できる。

まとめ

LINE公式アカウントは日本国内で圧倒的な数の人が日常的に開いているツールであり、動画はその中でも空気感や人柄を伝えられる数少ない手段だ。新規集客の動画とは役割を分け、すでに繋がっている人への「思い出させる」導線として使うことが、リピートを生む近道になる。

湘南で店舗や教室を営むなら、まずは友だち追加の入口を一つ用意し、手元にある動画素材を短く編集し直すところから始めてみてほしい。大掛かりな制作より先に、いま撮れる自然体の一コマを配信することのほうが、次の一歩としては現実的だ。

新規集客の動画と既存客向けの動画、どちらも大切だが、優先順位に迷ったら「すでに繋がっている人を離さない」ほうから手をつけるのが、地域密着型のビジネスにとってはランチェスター的にも理にかなっている。狭いエリアで長く選ばれ続けるための土台は、遠くの新規客より近くの常連客だ。

どんな動画をどう撮り直せば配信に使えそうか、判断に迷う場合は、まず現状の動画素材を一緒に棚卸しするところから相談することをすすめる。

お客様の声・口コミ動画の活かし方|湘南の店舗が信頼を得る方法

湘南の不動産会社でお客様の声を自然に語ってもらう様子を小型カメラで撮影している場面

「うちは良い店なんです」と口では言われても、初めて来る客にはなかなか伝わらない。湘南エリアで動画制作の相談を受けていると、口コミサイトの星の数だけでは伝えきれない魅力を抱えている事業者に数多く出会う。

結論から言えば、その「伝わらなさ」を最も効率よく埋めるのが、実際の利用者に語ってもらう「お客様の声動画」だ。文章のレビューよりも短い時間で、表情や声のトーンごと相手に届けられるため、初めての人が抱く不安を大きく減らせる。

この記事では、お客様の声動画がなぜ今あらためて重要なのか、業種ごとに何を撮ればいいか、そして信頼される撮り方・公開の仕方までを、制作者の視点で整理する。

  • 結論:お客様の声動画は「初めて利用する人の不安」を最も効率よく減らせるコンテンツだ
  • クチコミを参考に購入・利用した経験がある人は85.9%にのぼる(ホットリンク調査・2026年)
  • 文字だけの口コミより「写真や動画がある」口コミのほうが信頼されやすい

お客様の声動画がなぜ今効くのか
——2つの調査が示す数字

株式会社ホットリンクが2026年5月27日〜6月3日に実施した「クチコミが購買に与える影響調査2026」(日本在住1,000名対象)によると、クチコミを参考に商品・サービスを購入した経験がある人は85.9%にのぼった。さらに「信頼できるクチコミの条件」を尋ねた設問では、「実際に購入・利用した人の体験が書かれている」が81.4%で最多となり、「良い点・悪い点の両方が書かれている」も59.8%と高い割合を占めた。

この調査ではクチコミの参考先として「YouTube」が27.2%にのぼり、信頼できる条件として「写真や動画がある」を挙げた人も37.4%存在した。文字だけの口コミよりも、実際に話している姿が見える口コミのほうが一段強い説得材料になっていることがうかがえる。

米国の調査会社BrightLocalが2026年2月に公表した「Local Consumer Review Survey 2026」(米国成人消費者1,002名対象)でも、星4つ以上のレビューを求める消費者が68%(前年は55%)まで上昇しており、YouTube・Instagram・TikTokといった動画プラットフォームがレビュー確認の場として存在感を増していると報告されている。国は違えど、文章だけのレビューでは判断材料として物足りなくなっている消費者心理の流れは、日本の湘南エリアの店舗選びにも同じように及んでいると私たちは見ている。

この2つの数字が湘南の事業者にとって意味するのは、「星の数」だけを増やそうとする発想の限界だ。星評価は嘘ではないが、なぜその評価をつけたのかという理由までは伝えきれない。理由の部分——何に困っていて、何が決め手になったのか——を本人の言葉と表情で見せられるかどうかが、これからの比較検討で選ばれるかどうかの分かれ目になる。

業種別・何を「お客様の声」として撮ればいいか

動画による口コミが文字だけの口コミより信頼されることを示すフラットイラスト

「お客様の声」と一口に言っても、業種によって聞くべき相手も内容もまったく違う。私たちは呉服・不動産・アパレル・製造・教育など幅広い業種の映像制作に関わってきたが、業種ごとに「決め手になった一言」は驚くほど違う。以下に、湘南エリアでよく相談を受ける業種を例に整理する。

業種 誰に聞くか 聞く内容の例
不動産会社 最近成約した購入者・入居者 この物件・担当者に決めた理由
学習塾 在籍・卒塾した生徒の保護者 入塾前の不安と、通ってからの変化
飲食店 常連客(負担にならない範囲で) よく頼むメニューとその理由
小売店 リピーター 実際の使い方・買ってよかった点

不動産会社であれば「価格」よりも「担当者の対応」が決め手だったという声が出やすく、学習塾であれば保護者が抱えていた不安(勉強嫌いだった、続くか心配だった)を先に語ってもらうと説得力が増す。共通して言えるのは、事業者側が用意した宣伝文句よりも、利用者自身の言葉のほうが検索している人の状況に近く、刺さりやすいということだ。

「うちのお客さんは口下手だから」と話す前に依頼をためらう事業者もいるが、実際にカメラの前で流暢に話せる人はむしろ少数派だ。言葉に詰まりながらも「本当にそう思っている」ことが伝わる映像のほうが、よどみなく話す映像よりも信頼されやすいというのが、私たちが現場で繰り返し感じてきた実感でもある。うまく話してもらうことよりも、話しやすい空気を作ることのほうが撮影の質を左右する。

信頼される撮り方の作法
——「やらせ」に見せない工夫

学習塾で保護者と生徒が自然に話す様子をカメラを目立たせずに撮影する制作者

お客様の声動画で一番避けたいのは、台本を読んでいるように見えてしまうことだ。せっかく本音を語ってもらっても、不自然な間や決まり文句だらけの言葉遣いは、見る側にすぐ伝わってしまう。

私たちの撮影チームでは、常にカメラを目立たない場所に置き、「カメラを意識させない自然体」を心がけている。質問も台本通りに読み上げてもらうのではなく、雑談の延長で自然に出てきた言葉を拾うようにする。この現場感覚は、宣伝色の強い企業紹介動画よりも、本音が伝わってほしい「お客様の声」の場面でこそ効果を発揮すると実感している。

撮影に入る前には、以下のような点を必ず確認しておくことをすすめる。

  1. 出演の目的(どこで公開するか)を事前に伝え、書面またはメッセージで同意を得る
  2. 本名・匿名・イニシャルなど、名前の出し方を本人の希望に合わせる
  3. 台本を丸暗記させず、質問リストだけ渡して自分の言葉で話してもらう
  4. 完成前に本人へ内容を確認してもらい、公開後も削除依頼に対応できる体制を整える

なお、クリニック・治療院については注意が必要だ。医療広告ガイドラインでは、患者の体験談を広告として扱うことに厳しい制限があり、「お客様の声動画」をそのまま宣伝に使う発想自体が業種によっては通用しない。医療系の広告表現で気をつけたい点はクリニックが動画で発信するときの注意点(医療広告規制)で詳しく解説しているので、あわせて確認してほしい。

撮った「声」動画をどこで使うか

1本のお客様の声動画をGoogleビジネスプロフィールやSNS、サイトに使い回すことを示すフラットイラスト

お客様の声動画は、撮って終わりではなく置き場所によって効き方が変わる。私たちが特に効果を感じるのは、比較検討の最終段階で見られる場所に置くことだ。

  • Googleビジネスプロフィールの投稿・写真欄:地図から店を比較検討している人に直接届く
  • 公式サイトの「お客様の声」ページ・料金ページの近く:契約直前の迷いを後押しする
  • Instagram・TikTok・YouTubeのハイライトや固定投稿:初めて訪れた人がまず目にする場所

Googleマップ経由の来店を増やしたい場合はGoogleマップ(MEO)×動画で地域集客を強くするもあわせて参考にしてほしい。そもそも動画の種類や使い分けから整理したい場合は企業PR動画とは?目的・効果・費用をわかりやすく解説を先に読んでおくと理解が早い。

一度に何本もの「お客様の声」を作ろうとすると腰が重くなりがちだが、1人分を撮るだけでも、Googleビジネスプロフィール・SNS・自社サイトの3か所に同じ素材を使い回せる。1本の撮影を複数の場所で長く使い続けるほうが、無理なく続けられるやり方だと私たちは考えている。

よくある質問

Q. お客様の声動画は何人分集めれば十分か?

A. まずは業種・利用シーンの違う3〜4人分から始めるとよい。同じような人ばかりだと、見る側が「自分には当てはまらないかもしれない」と感じやすくなる。

Q. 良い感想ばかりで不自然に見えないか心配だ

A. 良い点だけでなく、最初に感じていた不安や迷いもあわせて語ってもらうとよい。「良い点・悪い点の両方が書かれている」ことを信頼の条件に挙げる人は約6割にのぼり、正直さのほうが結果的に信頼を得やすい。

Q. 出演してくれる人が見つからない場合はどうすればいいか?

A. いきなり顔出しの依頼をせず、普段から良い反応をくれる常連客・卒業生などに「短い感想だけ」の軽い依頼から始めるとハードルが下がる。声だけ・手元だけの出演から始めてもよい。

まとめ

ホットリンクの調査が示す通り、クチコミを参考に購入・利用する人は8割を超え、その中でも「実際に体験した人の言葉」が最も信頼されている。文字だけでなく表情や声のトーンごと届けられる動画は、その信頼をさらに一段強くする手段だ。

湘南のような顔の見える経済圏では、大きな広告よりも「実際に利用した人の一言」のほうが強い説得力を持つ。まずは業種や利用シーンの違う数人に、短い感想だけでも語ってもらうことから始めてほしい。

誰に何を聞けばいいか迷ったときや、無理のない撮影の進め方を相談したいときは、私たちのような制作者に一度声をかけてほしい。

小売店の動画活用術|湘南で「また来たくなる店」になる方法

湘南の雑貨店で店主がスマートフォンとミニ三脚を使い商品陳列を撮影している様子

「うちみたいな小さな雑貨店やアパレルショップが動画をやっても、大手チェーンには勝てない」——湘南エリアの小売店のオーナーと話していると、そう感じている人は少なくない。SNSはなんとなく大手や有名インフルエンサーのものというイメージが根強く、動画に手を出す発想自体が遠いという声もよく聞く。

結論から言えば、その前提は逆だ。動画は資本力ではなく「店主の人柄」や「その場の空気」で見られるメディアであり、むしろ個人店・小規模店舗のほうが向いている場面が多い。この記事では、総務省・経済産業省という2つの公的統計と、SNS広告経由の購買行動を調べた民間調査という一次データをもとに、小売店にとって動画がなぜ必要なのかを検証し、実際に何を撮ればいいか、どう続ければいいかまでを制作者の視点で整理する。

この記事では、動画視聴・SNS利用の実態データから、EC拡大時代における実店舗の動画の役割、具体的な撮影企画例、無理なく続けるステップまでを一気に解説する。

  • 結論:動画は資本力より「店主の人柄」と「その場の空気」で見られるため、小規模な小売店ほど向いている
  • YouTubeの利用率は80.8%、Instagramも52.6%に達し、動画視聴は幅広い世代の日常的な習慣になっている(総務省調査)
  • SNS広告経由で商品を購入した人の75.1%は「買う予定はなかった」と回答しており、動画は「偶然の来店」を生む力を持つ(リンクアンドパートナーズ調査)

小売店に動画は必要か
——SNS動画がもう「特別」ではない理由

総務省情報通信政策研究所が2025年6月に公表した「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、全年代でのSNS・動画サービスの利用率はLINEが91.1%、YouTubeが80.8%、Instagramが52.6%、TikTokも33.2%に達している。動画共有サービスはもはや若年層だけの習慣ではなく、幅広い世代の生活に溶け込んだ日常的な情報収集の入り口になっている。

さらに株式会社リンクアンドパートナーズが2024年7月に発表した「SNS広告の購買行動調査」(SNS広告経由の購入経験者623人対象)では、動画広告を見て商品を購入した人が全体の55.9%にのぼり、購入者の75.1%が「買う予定はなかった」と回答している。これは、動画が「探していたものを見つける」だけでなく「思いがけず欲しくなる」という衝動的な購買・来店のきっかけを作れることを示している数字だ。実店舗に足を運んでもらう小売店にとって、これは見逃せない意味を持つ。

EC市場が拡大するほど
「リアルな店」の動画が効く理由

スマートフォンの動画から来店・購入につながる流れを示すフラットイラスト

経済産業省が2025年8月に公表した「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26兆1,225億円(前年比5.1%増)、うち物販系分野は15兆2,194億円(同3.7%増)に達した。ネットで買える選択肢は年々増え続けている。

こう聞くと「ECが伸びるほど実店舗は不利になる」と感じるかもしれないが、私たちの見方は逆だ。何でもネットで買える時代だからこそ、消費者はスマートフォンの中で「行く価値のある店」を先に見極めてから足を運ぶようになっている。店内の雰囲気や店主の人柄、商品の質感が伝わる動画は、EC化が進む世の中で実店舗を選んでもらうための、いわば来店前の「下見」の役割を果たす。以下に、小売店で反応が取れやすい動画の種類と、尺・向いている媒体の目安を整理する。

動画の種類 尺の目安 向いている媒体
新入荷・季節商品の紹介 15〜30秒 TikTok・Instagramリール
商品の使い方・着こなしデモ 20〜40秒 Instagram・YouTubeショート
店主・スタッフの人柄 20〜40秒 Instagram・YouTube
店内・陳列の雰囲気 15〜30秒 Googleビジネスプロフィール・Instagram

実際に何を撮ればいいか
——小売店ならではの企画例

湘南の小さなアパレルショップでスタッフが商品を紹介する様子をミラーレスカメラで撮影する制作者

小売店の動画で私たちが特に反応を感じるのは、商品そのものより「その商品が店主やスタッフの手を通ったとき」の場面だ。雑貨店なら仕入れたばかりの商品を棚に並べる手元、アパレルショップなら店員が実際に袖を通して着こなしを見せる瞬間、農産物の直売所なら朝どれの野菜を並べる様子——どれも台本なしで自然に撮れる素材ばかりだ。

  • 新商品・入荷速報:箱を開けて棚に並べるまでの一連の流れ
  • 使い方・コーディネート提案:実際に使う/着る場面をそのまま見せる
  • 店主・スタッフ紹介:仕入れへのこだわりや接客への想いを短く語ってもらう
  • お客様とのやり取り:許可を得たうえで、常連客との自然な会話の一場面

私たちは呉服・アパレル・不動産・製造・教育など幅広い業種の映像制作に関わってきたが、業種を問わず共通して言えるのは「作り込みすぎた紹介動画」より「自然体の一場面」のほうが反応が良いということだ。撮影で常に意識しているのは、カメラの存在をできるだけ消すこと——目立たない場所にカメラを置き、スタッフに「カメラを意識させない自然体」を心がけてもらう。この自然さこそが動画で信頼を生む一番の近道だと、現場感覚として実感している。

こうした店舗の動画活用の考え方は、業種は違えど大磯の店舗がInstagramで集客するにはで扱った内容とも重なる部分が多いので、あわせて参考にしてほしい。Googleマップからの来店につなげたい場合はGoogleマップ(MEO)×動画で地域集客を強くするも参考になる。

無理なく続けるための実践ステップ

小売店が動画を無理なく続けるステップを表すフラットイラスト

動画というと特別な機材や編集スキルが必要に思えるが、小売店の場合はスマートフォン1台と自然光があれば十分に始められる。以下の順で進めてみてほしい。

  1. 自店の一番の強み(品揃え・接客・店内の雰囲気のどれか)を1つだけ決める
  2. 15〜30秒に収まる一場面をスマートフォンで撮影する
  3. Instagramリール・TikTok・Googleビジネスプロフィールなど反応が見える媒体に投稿する
  4. 週1本を目安に、3〜6か月は同じテーマで続けて反応を比較する

縦型・短尺のどの形式から手をつけるか迷う場合は、リールとショート、結局どっちを選ぶ?も参考にしてほしい。

よくある質問

Q. 商品数が少ない小さな店でもネタは続くか?

A. 続く。商品そのものより「店主・スタッフが商品を扱う場面」がネタになるため、品数の多さよりも撮る視点の工夫のほうが重要だ。

Q. 顔出しをしたくない場合はどうすればいいか?

A. 手元や商品のアップだけでも十分成立する。無理に顔を出す必要はなく、まずは手元の作業や陳列の様子から始めるとよい。

Q. どのSNSから始めればいいか?

A. 利用率の高いInstagram・YouTubeに加え、新規層への露出を狙うならTikTokも候補になる。まずは1つに絞って継続することをすすめる。

まとめ

総務省の調査が示す通り、動画を見るという行動は世代を問わず生活の一部になっている。そしてリンクアンドパートナーズの調査が示すように、動画は「買う予定のなかった人」を動かす力を持つ。経済産業省のデータが示すEC拡大の流れは、実店舗にとって逆風ではなく、動画で「行く価値」を伝えられる店が選ばれる時代への転換だと私たちは捉えている。

湘南のような顔の見える経済圏では、大きな予算をかけた宣伝映像よりも、店主やスタッフの自然な一場面のほうが強い説得力を持つ。まずは自店の一番の強みを1つだけ決めて、スマートフォンで15秒撮ってみることをすすめる。

どの一場面を切り取ればいいか迷ったときは、私たちのような制作者に一度相談してみてほしい。無理のない範囲で、続けられる動画活用の形を一緒に考えていきたい。

美容室の採用動画、何を見せれば応募が増える?費用相場も解説

湘南の明るい美容室でスタッフを自然体で撮影する動画クルー

「求人サイトに載せても、美容師からの応募がまったく来ない」——平塚や大磯でサロンを経営するオーナーから、私たちがよく聞く相談だ。カットやカラーの技術を丁寧に紹介する動画を作ってはみたものの、応募の数字にはつながらなかった、という声も少なくない。

結論から言えば、美容室・サロンの採用動画で応募を増やす鍵は「技術力の高さ」を見せることではない。求職者が本当に知りたいのは、そこで働く人の人柄と、一日がどんな空気で流れているかだ。ここを取り違えると、凝った技術デモを作っても応募にはつながりにくい。

この記事では、美容業界の深刻な人手不足を示す統計データと、採用動画に求職者が何を求めているかという調査データをもとに、湘南のサロンが今日から企画できる採用動画の中身と、無理のない費用感を制作者の視点で解説する。

  • 結論:美容室の採用動画は「技術」より「人柄」と「働く一日」を見せると応募が増える
  • 美容師の有効求人倍率は5.73倍(令和6年度・厚生労働省)で全職業平均1.28倍の4倍超
  • 求職者が動画で見たい内容は「仕事のやりがい」「1日の流れ」「職場の雰囲気」が上位(moovy調査2026)

美容師の有効求人倍率5.73倍——
「普通の採用活動」が通じない理由

まず押さえておきたいのは、美容業界の人手不足が「なんとなく厳しい」レベルではなく、数字で見ても突出しているという事実だ。厚生労働省の職業情報提供サイトが公表するハローワーク求人統計データによると、美容師の有効求人倍率は5.73倍(令和6年度)。同年度の全職業平均は1.28倍(厚生労働省「一般職業紹介状況」令和6年度分)なので、美容師の求人は全職業平均の4倍以上の激しさで人材の取り合いが起きていることになる。

求人を1件出せば5人以上の会社が同じ1人を取り合っている、という状況だと考えれば、条件面(給与・休日)を他店と横並びに整えるだけでは選ばれない理由が見えてくる。求職者は複数の候補を比較検討できる立場にあり、最後に決め手になるのは「この店で働く自分がイメージできるか」という、条件表には書けない部分だ。私たちが採用動画の相談を受けるときも、まずこの需給の非対称性を経営者に共有することから始めている。

求職者が採用動画に求めているのは「技術」より「人柄」と「1日」

美容師の有効求人倍率の高さと人材不足の深刻さを表すフラットイラスト

では、求職者は採用動画に何を見たいのか。moovyが2026年に実施した「採用動画トレンド調査2026」によると、求職者が「動画だからこそ見たい」と回答した内容の上位は「仕事紹介・やりがい」28.2%、「1日の流れ」27.6%、「職場の雰囲気」27.0%、「求める人物像」27.0%の順で、いずれも3割前後で拮抗している。施術の技術力そのものよりも、働く実感が伝わる情報が優先されていることが分かる。

採用動画そのものの効果を裏づけるデータもある。プルークスがレバレジーズの「career ticket」と合同で実施した2021年6月の調査(2022卒の学生417人が対象)では、採用動画を視聴して志望度が「上がった」と答えた学生は7割超、「採用動画はあったほうがいい」と答えた学生は9割を超えた。業種や年代の違いはあるものの、「働く姿を映像で見せられると意思決定が動く」という傾向自体は、美容業界の採用でも十分に参考になる。

美容室で特に効く3つの切り口

  • スタッフの人柄が伝わる自己紹介(技術より「どんな人か」)
  • 出勤から退勤までの一日の流れ(施術以外の時間の過ごし方も含めて)
  • スタッフ同士の掛け合いや店内の空気感(飾らない自然なやり取り)

何を撮ればいいのか——現場で意識している「自然体」という切り口

求職者が採用動画で見たい要素(人柄・1日の流れ・職場の雰囲気)を表すフラットイラスト

人柄や雰囲気を撮ると言われても、いざカメラを向けると誰でも身構えてしまう。私たちが撮影の現場で常に意識しているのは、できるだけ自然体で伝えることだ。カメラを目立たない場所に置き、被写体に「撮られている」ことを意識させすぎないようにする。構えたインタビューの受け答えより、施術の合間にふと出る素の表情や会話のほうが、見る人の心に残る。

これは新規客向けのショート動画でも私たちが大切にしている考え方だが(美容室のショート動画集客術)、採用動画では狙いが少し違う。集客動画が「この店に行きたい」を作るのに対し、採用動画は「この職場で働きたい」を作る。見せる相手は変わっても、飾らない自然体が信頼を生むという原則は同じだ。

撮る内容に迷ったら、まずは1人のスタッフに密着し、出勤の挨拶から、施術中の会話、休憩中の様子までを短く追うだけでよい。台本を作り込みすぎるとかえって不自然になる。聞きたいことを2〜3個決めておき、あとは自然な受け答えを拾う形が、小規模なサロンには現実的だ。採用動画そのものの基本的な作り方は採用動画とは?応募が増える理由と費用・作り方の解説にも整理している。

採用動画の費用感——
湘南の小さなサロンが選べる3つの型

施術の合間に自然な笑顔で会話する美容室スタッフの様子

美容室・サロンは中小企業の中でもさらに小規模な事業者が多く、採用にかけられる予算も限られる。以下に、私たちが実際に提案することが多い3つの型を、費用の目安とともに整理する。

型 尺の目安 費用目安 向いているサロン
スタッフ紹介ショート型(内製) 15〜60秒 実質数千円〜(スマホ撮影) まず1本、低予算で試したい店
スタッフ密着ミニドキュメンタリー型 2〜3分 20万〜50万円程度 採用ページやSNSで差別化したい店
会社紹介+複数スタッフインタビュー型 3〜5分 30万〜80万円程度 複数名を積極採用中・複数店舗展開の店

会社紹介・インタビュー型の価格帯は、業種を問わない採用動画全体の相場感とも大きくずれない(採用動画の費用相場はいくら?|湘南の中小企業向け価格ガイドで詳しく解説している)。ただし美容室の場合、スタッフ本人がスマホで撮る「スタッフ紹介ショート型」から始めても十分に効果が見込める点が特徴だ。予算をかけられない店ほど、まずは内製の1本から試してほしい。

よくある質問

Q. 採用動画は何分くらいが目安ですか?

A. スタッフ紹介であれば15秒〜1分程度のショート動画で十分に効果が見込める。応募検討の材料として使う採用ページ用なら2〜3分程度にまとめるのが目安だ。長ければよいわけではなく、飽きずに見終えられる長さを優先してほしい。

Q. カットやカラーの技術力をアピールしなくていいのですか?

A. 技術紹介が不要というわけではないが、優先順位は人柄・雰囲気のほうが上だ。技術は入社後の研修やポートフォリオで伝えられるが、「この職場で働く自分」がイメージできるかどうかは、動画でなければ伝わりにくい。

Q. スタッフの顔出しに抵抗がある場合はどうすればいいですか?

A. 全員の顔を大きく映す必要はない。手元や後ろ姿、店内の空気感を中心に構成し、出られるスタッフだけ短く登場する形でも十分に人柄は伝わる。無理強いはせず、出演できる範囲で企画を組み立てることをすすめる。

まとめ

美容師の有効求人倍率5.73倍という数字が示すとおり、美容室・サロンの採用は「求人を出せば人が来る」時代ではすでにない。そんな中で応募を増やす採用動画は、技術力の高さを競うものではなく、そこで働く人の人柄と一日の空気を、自然体で見せるものだと私たちは考えている。

moovyの2026年調査が示すように、求職者が動画に求めているのは「仕事のやりがい」「1日の流れ」「職場の雰囲気」であり、いずれも技術デモでは伝えられない情報だ。まずはスタッフ1人の1日に密着したショート動画を、スマホでいいので1本作ってみることをすすめる。

本格的な採用動画を検討する段階になったら、費用の内訳や規模感を相談してみてほしい。私たちも無料相談を受け付けているので、湘南でサロンの採用に悩んでいるなら、まず何を見せるべきかを言語化するところから、気軽に声をかけてほしい。

美容室のショート動画集客術|湘南・平塚で新規客を増やす

明るい美容室でスマホの縦動画を撮影する美容師

「インスタもTikTokも始めてみたが、フォロワーは増えても予約にはつながらない」——平塚や大磯で美容室・サロンを営むオーナーから、私たちがよく聞く悩みだ。ショート動画が集客に効くらしいとは聞くものの、何をどう撮れば新規のお客さまが来てくれるのか、手応えがつかめないままの店は少なくないはずだ。

結論から言えば、美容室のショート動画は「新しいお客さまに知ってもらう入口」としてよりも、「予約する前に、この人に、この店に会いに行きたいと思わせる場面」で効く。ここを取り違えて、ただバズを狙った動画を投稿し続けても、予約にはつながりにくい。

この記事では、美容業界の最新調査データで新規客のリアルな動きを確認したうえで、ショート動画が本当に効く場面と、湘南の小さなサロンが明日から撮れる具体的な中身を、制作者の視点から解説する。

  • 結論:ショート動画は「知る入口」より「予約前にこの人に会いたいと思わせる」場面で効く
  • 美容センサスでは20代女性がサロンを知るきっかけはSNS6.9%に対し予約・口コミサイトが39.5%と約6倍
  • 勝ち筋は凝った作品より「スタッフの人柄と店の空気を、自然体で見せる」こと

まず現実を見る——お客さまは本当に「SNSで美容室を知る」のか

意外に思われるかもしれないが、若い世代でも美容室を知るきっかけはSNSより予約・口コミサイトのほうがずっと太い。リクルートのホットペッパービューティーアカデミーが実施した「美容センサス2026年上期」によると、20代女性が通っている美容室を知ったきっかけは「予約・口コミサイト」が39.5%で最多だったのに対し、「SNS」は6.9%にとどまった。その差は約6倍だ。SNSと共に育ったはずの15〜19歳女性でも、予約・口コミサイト30.0%に対しSNSは9.4%だった(美容センサス2026年上期<美容室編>、リクルート調べ)。

この数字は、ショート動画に力を入れる意味がないという話ではない。同調査は、SNSが「ブランドイメージづくりや、日々の作品発信、スタイリストの人柄を伝える場としてかけがえのない存在」である一方、「知ってもらう入口としては、予約・口コミサイトのほうがずっと太い」と結論づけている。つまり、SNSとショート動画の役割は入口そのものではなく、その先にあるということだ。

ショート動画が本当に効くのは「予約直前の見極め」

では、ショート動画はどこで効くのか。答えは「見つけたあと、予約する前の見極め」の瞬間だ。予約サイトや検索で気になる店を見つけたお客さまは、決める前に必ずと言っていいほどInstagramやTikTokをのぞく。そこで店の空気やスタッフの雰囲気が伝われば「ここにしよう」となり、何も出てこなければ候補から静かに外れる。総務省の令和7年通信利用動向調査でも、インターネット利用目的のうち「SNSの利用」は82.3%と最も高い(総務省、2025年)。お客さまは、予約ボタンを押す前に必ずそこにいる。

この見極めの場面で効くのは、凝った作品動画ではない。スタッフがどんな人か、店がどんな空気かが、飾らずに伝わる映像だ。動画そのものの市場も追い風にある。サイバーエージェントとデジタルインファクトの調査では、2025年の国内動画広告市場は8,855億円で前年比122%成長、2029年には約2倍の1兆6,336億円に達すると予測されている(サイバーエージェント・デジタルインファクト調べ、2025年)。動画で情報を得て意思決定する習慣は、美容室選びでも完全に定着している。

「作品」より「人柄」——自然体をどう撮るか

私たちが撮影の現場で最も大切にしているのは、伝えたいことをできるだけ自然体で伝えることだ。撮影チームでは、カメラをあえて目立たない場所に置き、被写体にカメラを意識させないことを常に意識している。構えたカメラの前で作り込んだ笑顔より、施術中にふとこぼれる自然な表情のほうが、画面の向こうのお客さまの心を動かす。美容室のショート動画で「この人に会いたい」と思わせる正体は、この自然体にある。

スマホのショート動画に惹かれて来店を決める様子を表す図解

何を撮ると、何に効くのか——サロン向けショート動画の早見表

やみくもに撮る前に、コンテンツの種類ごとに「何に効くか」を整理しておきたい。以下に、美容室のショート動画でよく使う4パターンを、主に効く場面と撮り方のポイントとともにまとめる。

撮る内容 主に効く場面 撮り方のポイント
ビフォーアフター 技術力の証明・保存されやすい 変化を1カットで見せ、最初の1秒で結果を出す
スタッフの人柄・日常 「この人に会いたい」と思わせる カメラを意識させず、自然な表情を撮る
店内の雰囲気・こだわり 来店前の不安をなくす 明るい時間帯に、席や内装の空気ごと
ヘアケアの豆知識 保存・フォロー獲得 30秒で1テーマ、役立つ情報を1つだけ

4種すべてを毎回やる必要はない。まずは「スタッフの人柄」と「店内の雰囲気」——予約前の見極めに直結する2つから始めるのが、湘南の小さなサロンには現実的だ。ショート動画そのものの基本を押さえたい場合はSNS用ショート動画とは? TikTok・リール・ショートの違いと活用法もあわせて読んでほしい。

湘南のサロンが明日から始める3ステップ

難しく考えず、次の順番で始めれば十分だ。

  1. 既存客の年代でプラットフォームを決める(30〜40代中心ならInstagramのリール、10〜20代中心ならTikTokから)
  2. まずは「スタッフ紹介」と「店内の空気」を、スマホの縦動画で週1本ずつ撮る
  3. プロフィールと各投稿に、平塚・大磯など地域名と最寄り駅、予約リンクを必ず入れる

湘南は、海辺の光や地域の空気そのものが画になるエリアだ。店の外観や近隣の風景を少し差し込むだけで、地元のお客さまには「近所のあの店だ」という親近感が生まれる。どのプラットフォームから始めるか迷う場合はYouTubeとTikTok、中小企業はどっちから始める?目的別の選び方が判断の助けになる。私たちも企業案件のTikTok運用で、初月100万再生、3か月連続で月300万再生以上(2023年4〜6月)を出した経験があるが、そこで効いたのもやはり、飾らずに人と現場を見せることだった。

カメラを意識させず自然体で施術する美容師と客の様子

内製で続けるか、節目だけプロに頼むか

日々のショート動画は、スマホで店のスタッフが撮るのが一番いい。撮る人と撮られる人の距離が近いほど自然体が引き出せるし、投稿の鮮度も保てるからだ。無理に外注して更新が止まるより、内製で細く長く続けるほうが、予約前の見極めには効く。

一方で、開店・リニューアル・周年といった節目に使う店の顔になる1本や、撮り方の型づくりの最初だけは、プロの手を借りる価値がある。日々は内製、節目は外注というハイブリッドが、費用を抑えつつ質を落とさない現実解だ。湘南エリアでのSNS集客の全体像は湘南・大磯のSNS集客術|地域ブランドで選ばれる中小企業になる方法でも整理している。

ショート動画のコンテンツ種類が予約につながる流れの図解

よくある質問

Q. フォロワーが少なくても新規客は増えますか?

A. 増える。ショート動画はフォロワー数よりも、1本ごとの内容が刺さるかどうかでおすすめ表示に乗る仕組みだ。フォロワーゼロからでも、地域名と人柄がはっきり伝わる動画は、近隣の見込み客に届く。

Q. InstagramとTikTok、どちらから始めるべきですか?

A. 既存客の年代で決めるのが失敗しない。30〜40代が中心ならInstagramのリール、10〜20代が中心ならTikTokから始めるとよい。両方を無理に同時運用せず、まず片方に絞る。

Q. 撮影は自分たちでやるべきですか、外注すべきですか?

A. 日々の投稿は内製、節目の1本は外注、が基本だ。毎日の自然体はスタッフにしか撮れない。開店・周年などの顔になる動画や、最初の型づくりだけプロに頼むと、費用対効果が高い。

まとめ

美容室のショート動画は、新規のお客さまに知ってもらう入口ではなく、予約する前に会いたいと思わせる場面で効く。美容センサスが示すとおり、知るきっかけは今も予約・口コミサイトが太い。だからこそ、そこで見つけたお客さまが最後に背中を押される場所として、SNSの動画が生きてくる。

凝った作品を目指す必要はない。スタッフの人柄と店の空気を、飾らず自然体で見せること——それが湘南の小さなサロンにとって、一番の武器になる。まずはスタッフ紹介と店内の様子を、週1本ずつスマホで撮ることから始めることをすすめる。

何をどう見せれば自分の店の魅力が伝わるか迷ったら、私たち制作者と一緒に、その見せ方を言葉にするところから始めてほしい。

商品・サービス紹介動画とは? 売上につながる作り方を解説

「商品の良さが、言葉だけでは伝わらない」「サービスの仕組みが複雑で、説明が難しい」——そんなときに力を発揮するのが商品・サービス紹介動画です。

この記事では、商品・サービス紹介動画とは何かという基本から、なぜ売上につながるのか、費用の目安、効果的な作り方まで、はじめての方にもわかりやすく解説します。

和なはアートフード協会
サービスPR動画

商品・サービス紹介動画とは?

商品・サービス紹介動画とは、自社の商品やサービスの特長・使い方・魅力を、映像で伝える動画です。実際に商品を使っている様子や、サービスの流れを見せることで、お客様に「これは良さそう」「自分にも使えそう」と感じてもらうことを目的とします。

文章や写真では伝えきれない、商品の質感、動き、使い心地、サービスの全体像を、動画なら直感的に伝えられます。

なぜ商品・サービス紹介動画が売上につながるのか

「使ったあとのイメージ」を持ってもらえる

人がモノやサービスを買うのは、「これを使ったら、自分の生活や仕事がどう良くなるか」がイメージできたときです。動画で実際の使用シーンを見せることで、その「使ったあとの自分」を想像してもらいやすくなります。

複雑な商品ほど、動画が効く

仕組みが複雑な商品や、形のないサービスは、文章で説明すると長くなり、読んでもらえません。動画なら、複雑な内容も流れで見せることができ、短時間で理解してもらえます。

購入の最後のひと押しになる

「買おうかどうか迷っている」段階のお客様に動画を見せると、疑問や不安が解消され、購入の決め手になります。ネット通販の商品ページに動画があると購入率が上がる、というのもこの効果です。

商品・サービス紹介動画の活用先

作った動画は、さまざまな場所で活躍します。ネットショップや自社サイトの商品ページ、SNSでの広告、展示会のブース、店頭のディスプレイ、営業時の提案資料など。一本の動画を、複数の販売チャネルで使い回せます。

商品・サービス紹介動画の費用相場

費用の目安は、シンプルな構成で15万〜50万円程度、実演やこだわった演出を加えると50万〜200万円ほどになります。撮影の有無、商品の数、CG・アニメーションを使うかどうかなどで変わります。

たとえば、商品の特長を映像で見せるだけならば比較的安く、サービスの流れをアニメーションで分かりやすく図解するような場合は費用が上がります。

効果的な商品・サービス紹介動画を作るポイント

「特長」ではなく「お客様の得」を伝える

ありがちな失敗が、商品のスペックや機能をただ並べてしまうことです。お客様が知りたいのは「その機能で、自分が何を得られるか」です。「高性能です」ではなく「これを使えば、こんなに楽になります」と、お客様目線で伝えることが大切です。

最初の数秒で心をつかむ

特にSNSやネット広告では、最初の数秒で興味を引けないと、すぐにスキップされてしまいます。冒頭で「お、なんだろう」と思わせる工夫が、最後まで見てもらう鍵になります。

伝えることを絞る

あれもこれもと詰め込むと、結局何も伝わりません。「この動画で伝えたいことは1つ」と絞ることで、メッセージが明確になり、記憶に残ります。

現場を知る私たちだからできること

私たちMireyesは、製造業で「ものづくり」の現場を経験してきました。だからこそ、商品のどこにこだわりや価値があるかを見抜き、その魅力を的確に映像化できます。作り手の想いまで伝わる商品紹介動画を、一緒に作ります。

まとめ

商品・サービス紹介動画は、商品の魅力を直感的に伝え、購入のひと押しとなって売上につながる動画です。費用は15万〜200万円程度と幅があります。成功のポイントは、スペックではなくお客様の得を伝えること、冒頭で心をつかむこと、そして伝えることを絞ることです。

平塚・大磯エリアで商品やサービスのPRをお考えなら、ぜひご相談ください。御社の商品の魅力を最大限に引き出す動画を、一緒に考えます。相談・お見積りは無料です。

【お問い合わせ】
合同会社Mireyes
TEL:050-8895-4813 / info@mireyes.com
対応エリア:平塚・大磯を中心に湘南〜横浜